軍 団 制 度

 

軍 団 諸国におかれた兵団。国司の管轄下にあった。
律令制度下では兵士1000人の軍団一種類しか規定していないが、のちに
600人兵軍団・400人兵軍団の二種類が令外として編成されていた。
 職 員
大毅 ダイキ。軍団長。定員は一人だが、400人軍団では大少毅あわせた「毅」がいた。
少毅 ショウキ。副軍団長。1000人兵軍団と600人兵軍団にのみあった。
定員は1000人兵軍団が二人、600人兵軍団では一人。
主帳 シュチョウ。軍経理書記部長。定員は各一人。1000人兵軍団でまれに二人いた。
校尉 コウイ。兵200人の隊長。大隊長クラス。
定員は1000人兵軍団で五人、600人兵軍団で三人、400人兵軍団で二人。
旅帥 リョソチ。兵100人の隊長。中隊長クラス。
定員は1000人兵軍団で十人、400人兵軍団で六人、400人兵軍団で四人。
隊正 タイショウ。兵50人の隊長。小隊長クラス。
定員は1000人兵軍団で二十人、400人兵軍団で十二人、400人兵軍団で八人。
   
健 児 こんでい。騎兵兵士の一種。和名は「チカラヒト」「コンデイ」「コンニ」と読む。
738年に東海道・東山道・山陰道・山陽道・西海道の健児を停止している。
762年には伊勢・美濃・近江・越前の郡司の子弟を健児とした。
792年、各地に健児を設置した。