弾正台

弾正台	だんじょうだい。和名は「タダスツカサ（太々須豆加佐）」と読む。
位置	皇嘉門の東、兵部省の西。
職掌	検察・官人の綱紀粛正の糺弾と摘発。
管轄下官庁
備考	ほとんど有名無実の役職化し、さらに検非違使に検察権が移っていき、９７４年頃には完全に有名無実化した。弾正台は裁判権は有していないし、直接的には京内しか担当していなく、諸国の治安維持は訴訟を通じてしか行っていない。８０８年に内礼司を併合。
職　員
弾正尹	ﾀﾞﾝｼﾞｮｳｲﾝ。弾正台の長官。定員は一人。相当官位は従四位上だが、７５９年に従三位に変更。親王からの任命が多く、任じられた親王は「弾正宮」とも呼ばれた。
弾正大弼	ﾀﾞﾝｼﾞｮｳﾀﾞｲﾋﾂ。弾正台の上次官。定員は一人。相当官位は従四位下。はじめは「弾正弼」が一人だったが、８２３年に大弼と少弼に分離して設置。
弾正少弼	ﾀﾞﾝｼﾞｮｳｼｮｳﾋﾂ。弾正台の下次官。定員は一人。相当官位は正五位下。
弾正大忠	ﾀﾞﾝｼﾞｮｳﾀﾞｲﾁｭｳ。弾正台の上判官。定員は一人。相当官位は正六位上。
弾正少忠	ﾀﾞﾝｼﾞｮｳｼｮｳﾁｭｳ。弾正台の下判官。定員は二人。相当官位は正六位下。
弾正大疏	ﾀﾞﾝｼﾞｮｳﾀﾞｲｼｮ。弾正台の上主典。定員は一人。相当官位は正七位上。はじめは「弾正疏」が一人だったが、８１３年に大疏と少疏に分離して設置。
弾正少疏	ﾀﾞﾝｼﾞｮｳｼｮｳｿ。弾正台の下主典。定員は一人。相当官位は正八位上。
史生	弾正台の事務官。定員は六人。８１１年に設置。
台掌	弾正台の事務官。定員は二人。８１０年に設置。
扶台掌	弾正台の事務官。定員は二人。８６１年に設置。
使部	弾正台の事務官。定員は四十人。のちに十五人に減員。
直丁	弾正台の雑用官。定員は二人。

巡察弾正	ｼﾞｭﾝｻﾂﾀﾞﾝｼﾞｮｳ。弾正台の職員。定員は十人。８１３年に二人減員し、８２３年に六人に減員。８２６年には四人にまで減員した。相当官位は正七位下。京内の巡察・非違を検察した。
巡察大属	弾正台の職員。定員は一人。相当官位は正八位上。８２３年に新設し、８２４年に大少に分割。京内巡察官。
巡察少属	弾正台の職員。定員は一人。相当官位は大初位上。