陸軍師団

大将	小松宮彰仁親王		明治24・12・14	明治28・1・26	近衛都督	参謀総長
	北白川宮能久親王		明治28・1・28	明治28・10・28	第４師団長	在職中死去
大将	野津道貫		明治28・11・9	明治29・5・10	第１軍司令官	東京湾防禦総督
	佐久間左馬太		明治29・5・10	明治29・10・14	占領地総督	中部都督
	黒木為楨		明治29・10・14	明治30・10・27	第６師団長	西部都督
	奥　保鞏		明治30・10・27	明治31・1・14	第１師団長	東京防禦総督
	長谷川好道		明治31・1・14	明治37・9・8	第３師団長	韓国駐剳軍司令官
	浅田信興		明治37・9・8	明治39・7・6	近衛歩兵第１旅団長	第１２師団長
大将	大島久直		明治39・7・6	明治41・12・21	第９師団長	教育総監
	上田有沢		明治41・12・21	明治44・8・18	第７師団長	朝鮮駐剳軍司令官
	閑院宮載仁親王		明治44・9・6	大正元・11・27	第１師団長	軍事参議官
	山根武亮	旧１期	大正元・11・27	大正4・2・15	第１２師団長	後備役
	秋山好古	旧３期	大正4・2・15	大正5・8・18	第１３師団長	朝鮮駐剳軍司令官
	仁田原重行	旧６期	大正5・8・18	大正6・8・6	第４師団長	東京衛戍総督
	由比光衛	旧５期	大正6・8・6	大正7・8・9	第１５師団長	ウラジオ派遣軍参謀長
	久邇宮邦彦王	７期	大正7・8・9	大正8・11・25	第１５師団長	軍事参議官
	藤井幸槌	旧８期	大正8・11・25	大正11・2・8	第７師団長	待命
	中島正武	１期	大正11・2・8	大正12・8・6	第２師団長	待命
	森岡守成	２期	大正12・8・6	大正14・5・1	第１２師団長	東京警備司令官代理
	田中国重	４期	大正14・5・1	大正15・7・28	第１５師団長	台湾軍司令官
	津野一輔	５期	大正15・7・28	昭和3・2・24	陸軍次官	在職中死去
	長谷川直敏	６期	昭和3・2・28	昭和4・8・1	第１０師団長	東京警備司令官
	林　銑十郎	８期	昭和4・8・1	昭和5・12・22	教育総監部本部長	朝鮮軍司令官
	岡本連一郎	９期	昭和5・12・22	昭和7・2・29	参謀次長	待命
	鎌田弥彦	１０期	昭和7・2・29	昭和8・8・1	台湾守備隊司令官	待命
	朝香宮鳩彦王	２０期	昭和8・8・1	昭和10・12・2	歩兵第１旅団長	軍事参議官
	橋本虎之助	１４期	昭和10・12・2	昭和11・3・23	参謀本部附	待命
	香月清司	１４期	昭和11・3・23	昭和12・3・1	第１２師団長	教育総監部本部長
	西尾寿造	１４期	昭和12・3・1	昭和12・8・26	参本総務部長事務取扱	第２軍司令官
	飯田貞固	１７期	昭和12・8・26	昭和14・9・12	騎兵監	第１２軍司令官
	飯田祥二郎	２０期	昭和14・9・12	昭和16・6・28	台湾混成旅団長	第２５軍司令官
	西村琢磨	２２期	昭和16・6・28	昭和17・4・20	独立混成第２１旅団長	兵器本廠附
	武藤　章	２５期	昭和17・4・20	昭和18・6・1	軍務局長	近衛第２師団長
★戦歴★ 明治４年に創設された御親兵が起源。明治５年５月３日に「近衛」と改称、明治24年12月14日に近衛師団として創設された。日清戦争に動員、明治２８年５月からは台湾平定作戦に従軍。明治３７年２月５日、日露戦争では第１軍に属して遼陽会戦・沙河会戦・奉天会戦を戦い、明治３９年に凱旋帰国。大正１２年の関東大震災では東京市内警備を担当した。昭和１４年１１月２日には師団から近衛混成旅団が編成され華南戦線に動員、昭和１５年６月３日には師団本隊が動員されて広東方面を転戦、昭和１６年７月には南部仏印に進駐した。開戦後は第２５軍に編入された上、自転車が配備され「銀輪部隊」としてシンガポール・マレー作戦に参加した。のち蘭印のスマトラ島作戦に参加従事、スマトラ島警備を担当した。昭和１８年５月１４日に近衛第２師団と改称した。

	豊島房太郎	２２期	昭和18・6・10	昭和18・10・29	留守近衛師団長	第２軍司令官
	赤柴八重蔵	２４期	昭和18・10・29	昭和20・4・7	第２５師団長	第５３軍司令官
	森　　赳	２８期	昭和20・4・7	昭和20・8・15	参謀本部附	在職中死去
	後藤光蔵	２９期	昭和20・8・15	昭和20・9・10	第１総軍参謀副長	禁衛府長官
★戦歴★ 昭和１４年１１月に近衛師団から編成された近衛混成旅団が昭和１６年１月に帰国、皇居警備に従事していたが、昭和１８年５月１４日に近衛第１師団として師団に昇格した。昭和２０年８月１５日のクーデターで森師団長が降伏反対派の畑中健二少佐らに射殺され、ニセ師団命令が発せられ皇居を封鎖したが、東部軍管区司令官田中静壱大将に鎮圧され、解散させられた。敗戦で師団が解体すると残存兵員は皇居守備専門の「禁衛府」に改編した。

	三好重臣		明治21・5・14	明治23・6・7	東京鎮台司令官	監軍
	山地元治		明治23・6・7	明治29・10・14	第６師団長	西部都督
	奥　保鞏		明治29・10・14	明治30・10・27	第５師団長	近衛師団長
	川村景明		明治30・10・27	明治34・4・2	近衛歩兵第１旅団長	第１０師団長
	伏見宮貞愛親王		明治34・4・2	明治37・7・10	第１０師団長	大本営附
	松村務本		明治37・7・10	明治38・2・4	歩兵第１旅団長	在職中死去
	飯田俊助		明治38・2・6	明治39・2・3	歩兵第１１旅団長	後備役
	閑院宮載仁親王		明治39・2・3	明治44・9・6	参謀本部附	近衛師団長
	木越安綱	旧１期	明治44・9・6	大正元・12・22	第６師団長	陸軍大臣
	一戸兵衛		大正元・12・22	大正4・2・15	第４師団長	軍事参議官
	仙波太郎	旧２期	大正4・2・15	大正5・8・18	第３師団長	待命
	本郷房太郎	旧３期	大正5・8・18	大正6・8・6	第１７師団長	青島守備軍司令官
	河合　操	旧８期	大正6・8・6	大正10・1・6	陸軍大学校校長	関東軍司令官
	西川虎次郎	旧１１期	大正10・1・6	大正11・8・15	第１３師団長	待命
	白川義則	１期	大正11・8・15	大正11・10・20	第１１師団長	陸軍次官
	石光真臣	１期	大正11・10・20	大正14・5・1	馬政長官	待命
	和田亀治	６期	大正14・5・1	昭和3・8・10	陸軍大学校校長	待命
	畑　英太郎	７期	昭和3・8・10	昭和4・7・1	陸軍次官	関東軍司令官
	真崎甚三郎	９期	昭和4・7・1	昭和6・8・1	第８師団長	台湾軍司令官
	林　仙之	９期	昭和6・8・1	昭和8・3・18	教育総監部本部長	東京警備司令官
	森　　連	１１期	昭和8・3・18	昭和9・8・1	第１４師団留守司令官	待命
	柳川平助	１２期	昭和9・8・1	昭和10・12・2	陸軍次官	台湾軍司令官
	堀　丈夫	１３期	昭和10・12・2	昭和11・3・23	航空本部長	待命
	河村恭輔	１５期	昭和11・3・23	昭和13・7・15	第１６師団留守司令官	待命
	岡部直三郎	１８期	昭和13・7・15	昭和14・9・12	北支那方面軍参謀長	駐蒙軍司令官
	横山　勇	２１期	昭和14・9・12	昭和16・10・15	東部軍附	第４軍司令官
	中沢三夫	２４期	昭和16・10・15	昭和19・3・1	陸軍予科士官学校幹事	陸軍予科士官学校校長
	服部暁太郎	２４期	昭和19・3・1	昭和19・8・3	工兵監	教育総監部附
少将	片岡　董	２７期	昭和19・8・3	昭和19・10・26	第５軍参謀長	第１師団長
	片岡　董	２７期	昭和19・10・26		第１師団長心得
★戦歴★ 東京鎮台から改編され創設。日清戦争では遼東半島で金州城会戦・旅順攻略戦を戦い、日露戦争では第２軍に所属して金州会戦・南山会戦に従軍した。また、第３軍に移籍し、旅順攻略戦に従軍するが２０３高地の戦いで主力が全滅間近の被害をうける。昭和に入り、昭和１２年２月２２日の満州移駐の前に、２２６事件が起こり、師団からそれに参加する将校が多数出た。満州移駐後は孫呉・チチハルなど北満一帯の警備を担当、カンチャズ事件やチャハル作戦に参加、ノモンハン事件では部隊一部を派遣した。開戦後もしばらくは満州警備を担当していたが、レイテ島への投入が決定され、昭和１９年１１月１日にレイテ島西岸のオルモックに上陸、タクロバン地区へ移動中の１１月５日にリモン峠で米軍と戦闘、しかし補給途絶のため撤退して西方カンギポット山に自給防戦体制に入り、１２月２５日には第１４方面軍司令部から自活命令をうける。だが、昭和２０年１月にセブ島への撤退命令により脱出し、残存兵力８００名がセブ島で終戦を迎えた。

	佐久間左馬太		明治21・5・14	明治28・4・5	仙台鎮台司令官	占領地総督
	乃木希典		明治28・4・5	明治29・10・14	歩兵第１旅団長	台湾総督
	西　寛二郎		明治29・10・14	明治37・9・8	歩兵第２旅団長	遼東守備軍司令官
	西島助義		明治37・9・8	明治39・7・6	歩兵第７旅団長	第６師団長
	松永正敏		明治39・7・6	明治45・2・18	第３師団長	在職中死去
	仁田原重行	旧６期	明治45・2・27	大正4・2・15	歩兵第１旅団長	第４師団長
	南部辰丙	旧１期	大正4・2・15	大正5・8・18	憲兵司令官	待命
	河内礼蔵	旧７期	大正5・8・18	大正8・7・25	歩兵第３５旅団長	待命
	中島正武	１期	大正8・7・25	大正11・2・8	参本総務部長兼第二部長	近衛師団長
	長坂研介	２期	大正11・2・8	大正15・3・2	憲兵司令官	待命
	井上一次	５期	大正15・3・2	昭和2・7・26	参謀本部附	待命
	赤井春海	９期	昭和2・7・26	昭和5・12・22	運輸本部長	待命
	多門二郎	１１期	昭和5・12・22	昭和8・8・1	陸軍大学校校長	待命
	東久邇宮稔彦王	２０期	昭和8・8・1	昭和9・8・1	参謀本部附	第４師団長
	秦　真次	１２期	昭和9・8・1	昭和10・8・1	憲兵司令官	待命
	梅津美治郎	１５期	昭和10・8・1	昭和11・3・23	支那駐屯軍司令官	陸軍次官
	岡村寧次	１６期	昭和11・3・23	昭和13・6・23	参謀本部第二部長	第１１軍司令官
	安井藤治	１８期	昭和13・6・23	昭和14・11・6	第５独立守備隊司令官	第６軍司令官
	吉本貞一	２０期	昭和14・11・6	昭和16・4・10	参謀本部附	関東軍参謀長
	丸山政男	２３期	昭和16・4・10	昭和18・6・10	第３独立守備隊長	参謀本部附
	岡崎清三郎	２６期	昭和18・6・10	昭和20・2・24	第１６軍参謀長	近畿軍需監理部長
	馬奈木敬信	２８期	昭和20・3・1		第３７軍参謀長
★戦歴★ 東北鎮台から改編され創設。日清戦争では威海衛攻略戦に動員、日露戦争では第１軍に所属して九連城攻撃戦・遼陽会戦・沙河会戦・奉天会戦に参加した。昭和６年には満州に移駐、９月１８日の満州事変では奉天北大営攻撃を敢行し、長春・ハルビンなどに転戦した。昭和８年に一時帰国するが、昭和１２年４月にはまた渡満しチャハル作戦・徐州会戦に参加し、昭和１５年にまた帰国した。開戦後は第１６軍に配属され、昭和１７年３月のジャワ島攻略戦に参加した。その後、８月のガダルカナル島攻防戦に投入され、青葉支隊（那須弓雄少将）・川口支隊（川口清健少将）を派遣し、上陸するも９月１２日の総攻撃に失敗した。１０月２４日頃には師団本隊が上陸し総攻撃するも各所属連隊の連隊長が全員戦死し、さらに補給途絶などの被害で昭和１８年２月にガダルカナル島から撤退した。その後はフィリピンで再編成され、仏印方面警備を担当したが、昭和１９年にはビルマ戦線に投入され、援蒋ルート遮断のための「断」作戦に参加するが米軍・中国軍に敗退し失敗し、仏印に退却した。昭和２０年２月には仏印で仏印軍武装解除作戦である明号作戦に従事し、そのまま終戦を迎えた。

	黒川通軌		明治21・5・14	明治24・6・1	名古屋鎮台司令官	第４師団長
	桂　太郎		明治24・6・1	明治29・6・2	陸軍次官兼軍務局長	台湾総督
	長谷川好道		明治29・6・6	明治31・1・14	歩兵第１２旅団長	近衛師団長
	児玉源太郎		明治31・1・14	明治31・2・26	大本営留守参謀長	台湾総督
	大島義昌		明治31・2・26	明治38・10・18	対馬警備隊司令官	関東総督
	松永正敏		明治38・10・18	明治39・7・6	第３軍参謀長	第２師団長
	大久保春野		明治39・7・6	明治41・12・21	第６師団長	韓国駐剳軍司令官
	渡辺　章		明治41・12・21	大正2・3・1	第８師団長	後備役
	上原勇作	旧３期	大正2・3・1	大正2・6・9	待命	待命
	岡　市之助	旧４期	大正2・6・9	大正3・4・17	陸軍次官	陸軍大臣
	仙波太郎	旧２期	大正3・4・17	大正4・2・15	第１７師団長	第１師団長
	大庭二郎	旧８期	大正4・2・15	大正8・11・25	参謀本部附	軍事参議官
	菊池慎之助	旧１１期	大正8・11・25	大正10・5・5	教育総監部本部長	参謀次長
	武藤信義	３期	大正10・5・5	大正11・11・24	参謀本部総務部長	参謀次長
	浜面又助	４期	大正11・11・24	大正12・3・10	ハルビン特務機関長	予備役
	井上幾太郎	４期	大正12・3・10	大正15・7・28	航空部本部長	航空本部長兼軍事参議官
	安満欽一	６期	大正15・7・28	昭和4・8・1	航空本部長	待命
	小泉六一	７期	昭和4・8・1	昭和5・8・1	第１１師団長	待命
	坂部十寸穂	９期	昭和5・8・1	昭和5・8・4	砲兵監	在職中死去
	川島義之	１０期	昭和5・11・7	昭和7・1・9	第１９師団長	教育総監部本部長
	若山善太郎	１１期	昭和7・1・9	昭和10・3・15	工兵監	参謀本部附
	岩越恒一	１２期	昭和10・3・15	昭和11・3・23	工兵監	参謀本部附
	伊東政喜	１４期	昭和11・3・23	昭和12・8・2	砲兵監	待命
	藤田　進	１６期	昭和12・8・2	昭和14・10・14	陸軍歩兵学校校長	参謀本部附
	山脇正隆	１８期	昭和14・10・14	昭和15・9・28	軍務局長事務取扱	駐蒙軍司令官
	豊島房太郎	２２期	昭和15・9・28	昭和16・12・24	憲兵司令官	留守近衛師団長
	高橋多賀二	２２期	昭和16・12・24	昭和18・3・25	樺太混成旅団長	参謀本部附
	山本三男	２２期	昭和18・3・25	昭和20・3・1	留守第２０師団長	第９３師団長
	辰巳栄一	２７期	昭和20・3・1		第１２方面軍参謀長
★戦歴★ 名古屋鎮台から改編され創設。日清戦争では仁川から上陸して平壌攻略戦・海城の戦い・牛荘の戦いに参加、日露戦争では第２軍に所属して南山会戦・遼陽会戦・沙河会戦・奉天会戦に参加した。大正７年にはシベリア出兵に動員され、ザバイカル地区で革命軍と戦闘し、チェコ軍救援作戦に従事した。また、昭和３年５月の山東出兵にも動員された。昭和９年４月に満州移駐。昭和１１年に帰国するも、翌年の８月２３日に上海事変のために動員され、上海に上陸した。上海事変では１０月２７日に蘇州に達し、南京攻略戦に参加することになった。昭和１３年５月には徐州会戦、８月には武漢攻略作戦にも従事し、大陸作戦に大いに活躍した。開戦後も中国大陸で活動し、戦争末期の大陸打通作戦に参加、漢口からの仏印向け鉄道の確保や華南飛行場の制圧に成功した。しかし物資輸送が不可能であり、本土空襲阻止も失敗したため、上海に撤退中に終戦を迎えた。

	高島鞆之助		明治21・5・14	明治24・5・17	大阪鎮台司令官	陸軍大臣
	黒川通軌		明治24・6・1	明治26・11・10	第３師団長	東宮武官長
	北白川宮能久親王		明治26・11・10	明治28・1・28	第６師団長	近衛師団長
	山沢静吾		明治28・1・28	明治30・3・30	留守歩兵第９旅団長	在職中死去
	小川又次		明治30・4・8	明治37・9・3	近衛歩兵第２旅団長	休職
	塚本勝嘉		明治37・9・3	明治39・7・6	歩兵第２１旅団長	第９師団長
	井上　光		明治39・7・6	明治41・12・17	第１２師団長	在職中死去
	土屋光春		明治41・12・21	明治43・8・26	第１１師団長	後備役
	浅田信興		明治43・8・26	明治44・9・6	第１２師団長	教育総監
	一戸兵衛		明治44・9・6	大正元・12・26	第１７師団長	第１師団長
	大迫尚道	旧２期	大正元・12・26	大正4・2・15	第１８師団長	軍事参議官
	仁田原重行	旧６期	大正4・2・15	大正5・8・18	第２師団長	近衛師団長
	宇都宮太郎	旧７期	大正5・8・18	大正7・7・24	第７師団長	朝鮮軍司令官
	立花小一郎	旧６期	大正7・7・24	大正8・4・12	第１９師団長	関東軍司令官
	町田経宇	旧９期	大正8・4・12	大正10・6・15	第１１師団長	サガレン州派遣軍司令官
	鈴木荘六	１期	大正10・6・15	大正12・8・6	第５師団長	台湾軍司令官
	村岡長太郎	５期	大正12・8・6	昭和2・8・26	陸軍歩兵学校校長	関東軍司令官
	菱刈　隆	５期	昭和2・8・26	昭和3・8・10	第８師団長	台湾軍司令官
	林　弥三吉	８期	昭和3・8・10	昭和5・12・22	陸軍歩兵学校校長	東京警備司令官
	阿部信行	９期	昭和5・12・22	昭和7・1・9	陸軍大臣代理	台湾軍司令官
	寺内寿一	１１期	昭和7・1・9	昭和9・8・1	第５師団長	台湾軍司令官
	東久邇宮稔彦王	２０期	昭和9・8・1	昭和10・12・1	第２師団長	軍事参議官
	建川美次	１３期	昭和10・12・1	昭和11・8・1	第１０師団長	予備役
	今井　清	１５期	昭和11・8・1	昭和12・3・1	兵器本廠附	参謀次長
	松井　命	１６期	昭和12・3・1	昭和13・7・15	工兵監	西部防衛司令官
	沢田　茂	１８期	昭和13・7・15	昭和14・9・23	参謀本部附	参謀本部附
	山下奉文	１８期	昭和14・9・23	昭和15・7・22	北支那方面軍参謀長	航空総監兼航空本部長
	北野憲造	２２期	昭和15・7・22	昭和17・7・18	支那駐屯憲兵隊司令官	陸軍公主嶺学校校長
	関　原六	２２期	昭和17・7・18	昭和18・9・25	留守第４師団長	留守第４師団長
	馬場正郎	２４期	昭和18・9・25	昭和19・12・26	第５３師団長	第３７軍司令官
	木村松治郎	２７期	昭和19・12・26		第５方面軍参謀長
★戦歴★ 大阪鎮台から改編され創設。日清戦争では遼東半島警備を担当し、日露戦争では第２軍に所属して金城の戦い・南山会戦・得利寺の戦い・大石橋の戦い・遼陽会戦・沙河会戦・奉天会戦とほとんどの戦闘に参加した。昭和１２年２月に満州移駐。移駐後すぐに盧溝橋事件が発生、華北へと転戦を開始した。昭和１５年７月には華中へ移動して漢水作戦・予南作戦・江北作戦に参加、翌年９月の第一次長沙作戦にも参加した。開戦後は昭和１７年３月のフィリピンで第２次バターン半島攻略戦に参加するためリンガエン湾に上陸、コレヒドール島攻略に成功し、５月７日にはフィリピンの米軍を降伏させている。このあと一時帰国するが、昭和１８年９月に蘭印スマトラ島警備に動員され、のちにビルマ方面警備のためタイに移動したところで終戦を迎えた。

	野津道貫		明治21・5・14	明治27・11・29	広島鎮台司令官	第１軍司令官
	奥　保鞏		明治27・11・29	明治29・10・14	欧州出張	第１師団長
	山口素臣		明治29・10・14	明治37・3・17	歩兵第３旅団長	軍事参議官
	上田有沢		明治37・3・17	明治37・11・2	教育総監部参謀長	台湾守備軍司令官
	木越安綱	旧１期	明治37・11・2	明治42・9・3	韓国臨時派遣隊司令官	第６師団長
	大谷喜久蔵	旧２期	明治42・9・3	大正4・5・24	教育総監部本部長	青島守備軍司令官
	小原　伝	旧５期	大正4・5・24	大正6・8・6	由良要塞司令官	待命
	福田雅太郎	旧９期	大正6・8・6	大正7・10・10	参謀本部附	参謀次長
	山田隆一	旧１０期	大正7・10・10	大正8・3・8	陸軍次官	在職中死去
	鈴木荘六	１期	大正8・3・18	大正10・6・15	騎兵監	第４師団長
	山田陸槌	１期	大正10・6・15	大正12・8・6	工兵監	待命
	岸本鹿太郎	５期	大正12・8・6	大正15・7・28	参謀本部総務部長	教育総監部本部長
	牧　達之	５期	大正15・7・28	昭和3・8・10	近衛師団司令部附	待命
	原口初太郎	８期	昭和3・8・10	昭和5・8・1	陸軍砲工学校校長	待命
	寺内寿一	１１期	昭和5・8・1	昭和7・1・9	独立守備隊司令官	第４師団長
	二宮治重	１２期	昭和7・1・9	昭和9・3・5	参謀次長	待命
	小磯国昭	１２期	昭和9・3・5	昭和10・12・2	関東軍参謀長兼特務部長	朝鮮軍司令官
	林　　桂	１３期	昭和10・12・2	昭和12・3・1	教育総監部本部長	待命
	板垣征四郎	１６期	昭和12・3・1	昭和13・5・25	関東軍参謀長	参謀本部附
	安藤利吉	１６期	昭和13・5・25	昭和13・11・9	教育総監事務取扱	第２１軍司令官
	今村　均	１９期	昭和13・11・8	昭和15・3・9	兵務局長	教育総監部本部長
	中村明人	２２期	昭和15・3・9	昭和15・10・15	兵務局長	参謀本部附
	松井太久郎	２２期	昭和15・10・15	昭和17・5・11	満州国最高軍事顧問	南京政府最高軍事顧問
	山本　務	２４期	昭和17・5・11	昭和19・10・2	関東軍砲兵司令官	参謀本部附
	山田清一	２６期	昭和19・10・2	昭和20・8・15	南方軍燃料本部長	在職中死去
少将	小堀金城	２７期	昭和20・8・15		ジャワ燃料工廠長
★戦歴★ 広島鎮台から改編され創設。日清戦争では明治２７年７月２９日に同師団から編成した大島混成旅団が動員され、朝鮮京城南方で清国軍を１日で撃破した。日本軍初の外国軍との戦闘を経験する。のち旅団は平壌攻略戦・鴨緑江渡河作戦・牛荘の戦いに参加した。日露戦争では第４軍に所属し、遼陽会戦・沙河会戦・奉天会戦に参加した。日露戦後も引き続き２年間の満州駐屯を命じられ、大正８年にはシベリア出兵に動員された。昭和１２年、中国との戦いでは華北に動員され、チャハル作戦・太原攻略戦に参加、翌年には南下して徐州会戦・広東攻略戦と大陸全土に渡り転戦した。昭和１５年９月には北部仏印進駐にも参加した。開戦後は第２５軍主力としてシンガポール・マレー作戦に参加、昭和１６年１２月８日にタイのシンゴラとパタニーの２箇所に分割して上陸、クアラルンプールを占領、翌年１月にはジョホールバルに到達し、２月１５日にシンガポールを占領した。その後は一部を東支隊として分割し、本隊は第８方面軍に属してニューギニアを転戦、セラム島で終戦を迎えた。終戦日に山田師団長が自決。

編成時期	明治２４年１２月１４日	編成地	東京	補充担当	東京	通称号	宮
改編時所在	スマトラ島	改編時上級部隊		第２５軍		歩兵連隊	近歩3・4・5

編成時期	昭和１８年５月１４日	編成地	東京	補充担当	東京	通称号	隅
終戦時所在	東京	終戦時上級部隊		東部軍管区		歩兵連隊	近歩1・2・6・7

編成時期	昭和１８年５月１４日	編成地	東京	補充担当	東京	通称号	宮
終戦時所在	スマトラ島メダン	終戦時上級部隊		第２５軍		歩兵連隊	近歩3・4・5

	武藤　章	２５期	昭和18・6・1	昭和19・10・5	近衛師団長	第１４方面軍司令官
	久野村桃代	２７期	昭和19・10・5		第１５軍参謀長
★戦歴★ 昭和１８年５月１４日に近衛師団から改編改称した。在地・スマトラ島にて連合軍の上陸に備え、そのまま終戦を迎えた。

編成時期	昭和１９年４月４日	編成地	東京	補充担当	東京	通称号	範
終戦時所在	千葉県成東	終戦時上級部隊		第５２軍		歩兵連隊	近歩8・9・10

	林　芳太郎	２１期	昭和19・7・18	昭和20・5・23	第１１０師団長	東部軍附
	山崎清次	２４期	昭和20・5・23		第８砲兵司令官
★戦歴★ 留守近衛第２師団を基幹として編成され、連合軍上陸による本土決戦に備え九十九里浜防衛の陣地構築中に終戦。

編成時期	明治２１年５月１４日	編成地	東京	補充担当	東京	通称号	玉
終戦時所在	フィリピンセブ島	終戦時上級部隊		第１４方面軍		歩兵連隊	歩1・49・57

編成時期	昭和２１年５月１４日	編成地	広島	補充担当	広島	通称号	鯉
終戦時所在	インドネシアセラム島	終戦時上級部隊		第２軍		歩兵連隊	歩11・21・42