鍛冶司

鍛冶司	たんやし。「かぬちのつかさ」とも称する。和名は「カヌチノツカサ」と読む。大司に区分されている。宮内省の被官。
位置
職掌	金属製品の製作、鍛戸の戸籍製作と名簿製作。
管轄下官庁
備考	７４４年に廃止になるが、７５２年ころに復活。８０８年に木工寮に併合され、完全に廃止。
職　員
鍛冶正	鍛冶司の長官。定員は一人。相当官位は正六位上。
鍛冶佑	鍛冶司の判官。定員は一人。相当官位は従七位下。
鍛冶大令史	鍛冶司の上主典。定員は一人。相当官位は大初位上。
鍛冶少令史	鍛冶司の下主典。定員は一人。相当官位は大初位下。
使部	鍛冶司の事務官。定員は十六人。
直丁	鍛冶司の雑用官。定員は一人。

鍛部	鍛冶司の職員で、伴部。定員は二十人。鍛戸から選ばれ、金属製品製作の職工官。
鍛戸	ｶﾇﾁｺ。「ｶｼﾞﾍ」とも称した。三百三十八戸あった。のち三百七十二戸まで増えている。「鍛冶戸」とも書く。